盤石な5年後を描くために必要だった「立ち止まって整理する時間」|経営者ヒアリング実践事例
- 経営者・リーダー向けエグゼクティブコーチング

先週、ある経営者の方と
現状のお困りごとを整理する時間をご一緒しました。
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短期的な経営不安があるわけではない。
むしろ、多くの組織が目指すような、安定した状態にありました。
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それでも、対話を重ねる中で
「このままで本当にいいのだろうか」という
言葉になりきらない違和感が、少しずつ浮かび上がってきました。
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短期的には安定しているが、どこかに残る違和感
一見すると問題がない状態だからこそ、
経営者自身が違和感を言語化しづらいケースがあります。
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お話を伺っていて印象的だったのは、
目の前の経営が、きちんと回っている状態だったことです。
- 優秀な人材がいる
- 顧客との信頼関係も築かれている
- 事業として一定の安定感がある
日々の業務は回っており、
大きな問題やトラブルが起きているわけではありません。
それでも、
経営者ご自身の中には
どこか引っかかる感覚が残っていました。
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話しているのに、腹落ちした合意に至らない理由
定期的に話す場があっても、
前提や時間軸が揃っていないと、合意は形だけになりがちです。
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経営に関わる複数のメンバーで話す場は、定期的に設けられていました。
しかし、
- 話しても相互理解に至りにくい
- 腹落ちした合意までいかない
- 時間が経つと、それぞれの解釈に戻ってしまう
そんな状態が続いていました。
経営者の中には
「盤石な5年後を迎えたい」という強い想いがあります。
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ただ、その想いは
まだ日常の判断に使える形では言語化・共有されていない状態でした。
このまま進んだ場合に想定される「成り行きの未来」
現状が安定している組織ほど、
中長期の設計が後回しになるリスクを抱えています。
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現状の延長線上でも、
業務は引き続き回り、大きな破綻が起きる可能性は高くありません。
一方で、対話の中では
次のようなリスクも整理されていきました。
- 中長期の設計が後回しになり続ける
- 判断や意思決定の負荷が、特定の人に集まりやすくなる
- 若手は目の前の仕事はこなすが、
自分や組織の5年後を描きにくい状態が続く
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結果として、
「忙しかったが、意図した成長ではなかった」
そう感じる未来に近づいてしまう可能性がある、
という点です。
対話を通じて浮かび上がったギャップ
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対話を重ねることで、
個人の問題ではなく、構造の問題が見えてくることがあります。
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ヒアリングを進める中で、
次のようなギャップが少しずつ明確になっていきました。
- 「盤石な5年後」が、判断に使える形で定義されていない
- 経営に関わるメンバーが、
同じ前提・同じ時間軸で考えられていない - ビジョンが、日常の判断や優先順位に接続されていない
- 中長期を考えることが、役割として設計されていない
問題は、
やる気や能力ではありません。
5年後の姿が、
日常の判断・役割・優先順位に
まだ使われていない状態だったのです。
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お客様の声|思考が整理された実感
ヒアリング後、
次のような感想をいただきました。
お悩み相談がこんなにも
スッキリ見える化されるとは、感動しました。すごい!の一言です。
ありがとうございます。また相談に乗って下さい。
図々しく相談させてもらいますね。
対話を通じて、
考えが整理され、
「何に迷っていたのか」が見えた瞬間でした。
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立ち止まって考える時間が持つ意味
忙しい経営の中であえて立ち止まる時間は、
判断の質を保つための重要なメンテナンスになります。
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ヒアリングを終えて、
改めて感じたことがあります。
こうした時間は、
とても貴重だということです。
日々、激しくビジネスに向き合っているからこそ、
一度立ち止まり、
自分の考えをメンテナンスする時間が必要になる。
それは、
サーキットにおけるピットインのようなものだと感じています。
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整える時間があるから、
再び走り出したとき、
迷いなくアクセルを踏むことができる。
そんなピットクルーのような役割で
貢献できたことを、うれしく思った瞬間でした。
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エンゲージメント向上への接続点
経営者の判断が整理されると、
その影響は組織全体の関係性や対話の質へと波及していきます。
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経営者の想いや未来像が整理されると、
次に変わり始めるのは
組織との関わり方です。
- 判断基準が言葉として共有される
- 対話の質が変わる
- 現場の迷いが減っていく
エンゲージメントは、
施策によって直接つくるものではありません。
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判断の前提や未来の方向性が揃った結果として、
自然に立ち上がってくるものです。
今回のヒアリングは、
その最初の一歩となる時間でした。
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※本内容は守秘義務に配慮し、
具体的な情報を伏せて記載しています。
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今回のヒアリングは、
経営者ご自身の頭の中にある考えや迷いを、
一度立ち止まって整理する時間でもありました。
日々の判断に迷いがでたとき、
何に迷っているのかが分からなくなったとき、
考えを言葉にし、構造として整える場があるだけで、
判断は驚くほど軽くなります。
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やりがいで可能性を最大化し、
のぞむ未来を共に叶える
その実現に向けて、
これからも伴走してまいります。
最後までお読み頂きありがとうざいました。
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経営と現場をつなぐ伴走で、
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